印刷会社の営業というのは、つらいもので、お客のクレームも現場からの不満も、全て営業に向けられます。

印刷でミスが起きたら、営業に責任を向けられる

印刷でミスが起きたら、営業に責任を向けられる

印刷物でミスが起きた場合は、まず営業が責められます。

当然のことなのですが、お客さんは印刷会社との接点は、ほとんど営業だけしかないので、何か印刷物でトラブルが起きたら、責められるのは営業です。

また、印刷のミスは様々な要因があります。

お客のデータ不備

ひとつは、お客さんからもらうデータの不備です。

  • 文字にアウトラインがかけられていなく、文字化けを起こす。
  • PDFファイルや使用ソフトに問題があり、うまく印刷表示されない。
  • 必要ないデータが含まれた状態で、データが送られてくる

というようなことがあります。

本当は、お客側の責任でもあるはずなのに、こちらが確認を怠ったということで、責められることもあります。

特に、今はデータ入稿も多いので、十分注意しなければいけません。

お客からもらうデータは、不備があることが多いです。

指示通り印刷したにも関わらず、クレームを受けることはよくあります。

発注ミス

また、完全にこちらのミスという場合もあります。

初歩的なミスとして、部数を間違えたり、使用する紙を間違えたりすることがあります。

特に、定期的に依頼があり、イレギュラーでいつもとは違う部数や紙を使用するときは、以前の注文の意識があるので間違えやすいのです。

どうしても現場もルーティーン作業に慣れていることもあり、イレギュラーな注文に対応しきれないときがあります。

色が合っていない

色にこだわるお客は、「色が合っていない」というクレームを受けることがあります。

色にうるさいお客は、特に注意が必要です。

色校を行うなどして、十分に対策を行う必要があるでしょう。

現場の色感覚と、お客さんの色感覚は違うこともあります。

色にうるさいお客の場合は、特に注意する必要があります。

現場のミス

付け合わせを間違えていたり、印刷がうまくできていなかったり、というような現場のミスもあります。

しかし、現場のミスであっても、営業が表に立ち、お客さんに謝らなくてはいけません。

現場からの不満も営業が受けることになる

現場からの不満も営業が受けることになる

このように、お客さんからのクレームを営業が受けることになりますが、それだけではありません。

営業は、印刷現場からの不満も受けることになります。

先ほどにも言ったように、お客さんからもらうデータは不備が多いことがあり、そういうデータについて制作側から不満の声が上がります。

制作側も、そういう不備データをそのまま扱うと、あとでクレームに繋がることがわかっているので、制作側から「しっかりデータをお客さんからもらうよう」不満が含まれた忠告を言われることがあります。

データ入稿は営業による事前確認が難しい

本当は、お客さんから預かる前に確認できれば良いのですが、データなのでなかなかすぐに確認することはできません。

以前ならデータではなく、紙で渡されるので、「きちんと印刷できるか」その場である程度確認することができました。

しかし、今は多くがデータ入稿なので、制作側に見えもらわないとなかなか確認できないことがあります。

ゴミが付いているデータ

特に、印刷について知識があまりないお客のデータは、不要なデータが含まれていることが少なくありません。

例えば、イラストレーターで送られてくるデータの中には、印刷には必要ないデータ(パスやラインなど)が含まれてことがあります。

このようなゴミが含まれているデータをそのまま印刷してしまうと、関係ないものまで印刷されてしまう可能性があります。

本来であれば、お客の入稿データミスなのですが、「こちらのデータ確認ミス」として責められることもあるのです。

印刷営業は様々なクレームに対処しうる忍耐力が大切

印刷営業は様々なクレームに対処しうる忍耐力が大切

なので、印刷営業はクレームが起きないように、十分注意する必要があります。

しかし、それでもトラブルや不満は起こります。

お客さんからのクレーム、現場からの不満というのは、日々起こりうることです。

そういうクレームや不満にも耐える忍耐力、そして対応力が必要になります。

特に、経験値があまりない営業は、何かと責められ、不満を言われる矛先になりやすいです。

経験から学ぶことも大事ですが、どうすればクレームや不満が起きないようにできるのか、考えながら営業を行うことが大事です。