仕事でも学校でも、「先輩には気を使え」というようなことを言われることがあります。
でも正直、先輩には気を使わない方が成長できると思います。
先輩に気なんて使わない方がいい
私は、職場でも学校でも、これまでに様々な先輩を見てきました。
先にも書いたように、先輩には気を使うように言われたので、一生懸命気を使っていました。
しかし、気を使えば使うほど、自分が苦しくなり成長できていないことを感じました。
そして、むしろ先輩に気を使わない方が、自分が成長できている感じがしたのです。
気を使うことが目的になってしまう
特に、日本は「横並び」「同調圧力」が強い国とも言われています。
単民族島国なので、みんなと合わせる意識が強いのかもしれません。
そういう背景もあり、当たり前のように先輩に気を使わされる空気感があります。
たとえ、どんなに横柄で暴言を吐くような先輩に対しても、気を使わなければならない文化?があるように感じます。
今は、パワハラで先輩の態度も問題視されるようになってきましたが、そうは言ってもこれまでに積み上げられてきた歴史、風潮から、まだ先輩に過度に気を使うひとも少なくないはずです。
本当の意味で責任が持てない
では、なぜ先輩に気を使うと、成長の妨げになるかというと、「本当の意味で自分で責任が持てない」からです。
例えば、先輩に何か言われて、先輩に気を使いながらすること(仕事でも学校でも)に対して何かあった場合(トラブルや期待にそぐわない結果など)、きっとどこかで先輩のせいにもしてしまうでしょう。
もちろん、自分も責任は感じるかもしれませんが、どこかで先輩に何かを言われたせいにして、責任逃れすることがあるのです。
つまり、本当に自分で考えて、自分で行動していないがために、本当の意味で責任を取れず、取ろうともしないのです。
先輩が責任を持ってくれるわけではない
また、さらに言えば、先輩すらも責任を取ってくれるわけではありません。
先輩からしたら、「こちらは助言しただけて、実際に動いたのは部下であり、部下に責任がある」とくらいにしか思っていません。
つまり、後輩からしたら、先輩に言われた通りに、気を使いながら動いたにも関わらず、責任は後輩に向けられてしまうのです。
保身に走る先輩が多い
今まで、様々な先輩を見てきましたが、責任を持つよりも、責任は後輩に押し付けて、保身に走る先輩が多い気がします。
所詮、先輩というのは、そういうものなのです。
もちろん、中には人格的に素晴らしい先輩もいるかもしれませんが、全てが素晴らしい先輩なわけではありません。
あなたが気を使っている先輩も、無責任なひとであるかもしれません。
先輩だからといって、決してえらいわけではないのです。
先輩の考えの範囲でしか動けない
また、先輩に気を使うと、先輩の考えの範囲でしか動けません。
本当は、あなたが素晴らしい考えを持っていながら、先輩に気を使うために、自分のアイディアで行動できないのです。
先輩の考えが決して正しいわけではない
ここで言っておきますが、先輩の考えが決して正しいわけではありません。
先輩は、あくまでこれまでの経験で言っているだけかもしれず、変化の早い今では、先輩の意見が間違っていることは十分にあるわけです。
なので、先輩の言うことは信じ過ぎない方がいいでしょう。
下手に先輩の言うことを信じて行動しても、失敗したときの責任は自分で負わなければなりません。
結局、不満や後悔ばかりが残る
また、先輩に気を使って、先輩の許容範囲で行動していると、結局不満や後悔ばかりが残るのです。
特に、自分の考えを持っているひとほど、「本当はあのとき、自分の考えを信じて、こうすればよかった」と思うときがきっとくるでしょう。
チャレンジしないので、成長できない
このように、先輩に気を使いすぎると、自分の考えで行動できないのです。
言い方を変えれば、チャレンジしないので、成長チャンスも逃してしまうのです。
私自身も、先輩に気を使い過ぎるがあまり、多くのチャンスを逃してきました。
ある意味「生意気」くらいが丁度いい
もし、自分が成長したいならば、先輩に気を使わないことです。
むしろ、生意気くらいがいいかもしれません。
そういうひとは、生意気とは言われるものの、自分の考えて行動するひとが多いはずです。
先輩に目をつけられて嫌味を言われるよりも、自分の考えで行動して成長していった方が、私はいいと思います。
もし、自己成長していきたいならば、生意気であることも必要かもしれません。
世間的には、生意気は悪いイメージがあるかもしれませんが、決して悪いことではないのです。
ただし、好き勝手すればいいわけではない
ただ、気を使わなくていいと言いつつも、好き勝手すればいいわけではありません。
ただ好き勝手に行動するのは、傲慢であり周囲に迷惑をかけるだけです。
そうではなく、本当に自分にとっても周りにとってもいいと思うならば、たとえ先輩と同じ考えでなくても、行動する価値はあると思います。
「必ずしも先輩に従う必要はない」という意味で、先輩に気を使わなくていいのです。
後輩に気を使わせようとする先輩は、本物ではない
また、後輩に無理やり気を使わせたり、威厳ばかり気にする先輩は、はっきり言って本物ではないと思います。
仕事ができ、人格的にも素晴らしい先輩は、後輩が気を使うことは重要視していないはずです。
むしろ、変に気を使われて、仕事に影響するくらいならば、気を使われることを嫌がるはずです。
そういう向上心があり、誰でも対等に話せる先輩は、相手に気を使わせることが目的ではないのです。
今の環境が正しいとは思わない方がいい
この記事を読んでいる方の中には、当たり前のように先輩に気を使っているひともいるかもしれませんが、今の環境が必ずしも正しいわけではありません。
むしろ、気を使い過ぎることで、多くのチャンスを逃しているかもしれません。
自分の考えをしっかり持っているならば、先輩に気を使わずに、自分の力で動いてみるのも大きな価値があるでしょう。
何事も、経験してみないことには、あくまで予想の域でしかありません。